西上州・物語山

 2014-04-24
▲2014.4/21(月)曇 単独
 
 深夜2時やっとの事で行く先が決まった・・・西上州「物語山」
何となくロマンを感じさせる山名だ。だいぶ昔、夫と登るはずにしていたが雨で中止とした未踏の山だ。

(一人で行くはずだった「鳴神山~吾妻山縦走」に夫がアッシーとして着いてくると言い始め、 さんざん迷った挙句、予定変更とした。一緒に山を歩けない夫が退屈しない間に帰って来れる山・・・この時期のアカヤシオ開花情報と共に揺れに揺れての変更だった。)

 早朝4:45家を出る。あいにくの雨だ。途中上里パーキングで休憩を取り、登山口となる群馬県甘楽郡下仁田町南野牧サンスポーツランドには7:35到着。昨夜からしっかり雨が降ったらしく、桜の花びらが川のように流れ落ちている。幸い雨は出発して間もなくに止んでくれていた。・・・このまま降りませんように 
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歴史とロマンを秘めた伝説もあると言う物語山 (写真:下仁田町HPより)
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くろすけにはどんな物語が展開するのやら・・・いざ出陣!(7:50スタート)
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 駐車場から下り直ぐに沢に掛かる小さな橋を渡り、右折する。少し進むと阿唱念の滝分岐となる。(前回滝には山を断念する前日にくろすけだけ行っている。)林道を沢沿いに並行して進んで行くが、清らかな流れも沢音も実に心地良い。が、すぐに容赦なく荒れた林道となる。台風の爪痕なのでしょうか・・・。
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林道沿いには、
ミャ~ォ、ネコノメソウたちがお目覚めだ・・・
・コガネネコノメソウ                         ・ハナネコノメソウ
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・ヨゴレネコノメソウ                           ・フタバカンアオイ
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先日の大雪の名残と思える残雪も・・・。そして視界が開けOH~!メンベ岩だ。ニョキッとそそり立っている。
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進行方向左側に見える風景。中央の岩峰は西峰だろうか。
アカヤシオが点々と咲いているのが見える・・・この写真では見えない
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右岩壁にはアカヤシオ(淡いピンク)・ミツバツツジ・山桜が・・・
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・芽吹き始めた新緑と沢の小滝
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春を探しながら林道終点までやって来た。これより涸沢に下り渡る。
すぐに右に折れて急登の杉林(本ルート)となる(これは帰りに分かった事であります。)・・・が、くろすけここで、・・・
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うっかり、いや大胆?にも、いいやなにかに導かれるように 直進して立ち入り禁止のロープを越えて行ってしまったのであります。脳の一部ではしっかりとここからは入ってはいけない所なんだと理解しながらも、何の不安もなく
・・・ (ロープが張られているのがわかりますか)
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何が待っているのかルンルンで進んで行く。・・・この時は本コースから外れたと言う自覚なし…恐ろしい
瓦板のような石片の急斜面を進んで行くと、ミツバツツジが真っ盛りだ。
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人の足跡と思われるものも途中まであったし、
数少ないが黄色いテープも貼ってあるので見つけながら進んで行く・・・
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・オ~ォ!視界が開けメンベ岩が少しだけ近くに迫って来た・・・存在感のある岩だ。カッコイイ!
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・さらにメンベ岩アップ!・・・まるで物語山の要塞のようだ。
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瓦礫の尾根伝いに進んで行くと何やら巨大岩峰の基部に・・・んっ、これって?・・・もしやメンベ岩?  な、わけないよなぁ~???・・・メンベ岩の手前に別の岩峰が在ったようには見えなかったが・・・とにかくメンベ岩寄りに出てしまった事は確かだ。何かに導かれるように来てしまったとしか言いようがないが、この岩峰何ともまぁ、見上げれば凄い!威圧するように迫って来る。この岩峰が先程見た迫力あるメンベ岩だとしたらあの悲しい・怪しい物語が秘められているのか・・・ 深夜2時この山に決定した時から、この岩峰(メンベ岩?)からは強力な磁力がくろすけに放たれていたのか・・・なぁんて ・・・一瞬妄想族になったくろすけでした。ところで、地図上にはメンベ岩に行くルートなんか載ってなかったよなぁ・・・きゃっ、どうやらどこかで間違っちゃたんだ。(まだこの時点でも最初から間違ったとは自覚できないくろすけなのでありました。)
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この岩峰がメンベ岩であってもなくても、とにかく本コースから外れてしまった事には間違いない。目印のテープもここまでしかないようだし、やばっ!とにかくここを抜け出し、西峰を目指さなくては・・・地図を取り出し確認し、鬱蒼とした杉林の凄い急斜面を杉の落ち葉で時々滑りながら、何とか明るい雑木林へと抜け出した。が、直ぐには登山道が見つからず少しあせりもしたが、方向的には間違いないので、道なき道を行く。少しすると、見つけました、登山道。 瓦の破片のような瓦礫が続く登山道や、えぐれた湿っぽい登山道脇には、ポツンポツンとスミレ達も登場して和ませてくれる。ロープも数カ所張られたりしているなかなかの急坂をジグザグに登って行くと西峰と南峰の鞍部に出た。 標柱は文字が見えないほどに欠けてしまっていた。これって雷?それとも熊?・・・そう言えば登山口に熊出没注意と表示があったっけ・・・
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まずは西峰へ。鞍部よりひと登り3分程で西峰山頂967m(9:45着)
晴てれば妙義山や浅間山などの素晴らしい展望が待っていたはず、残念ながらガスっていて視界ほとんど無し、
救いは満開のアカヤシオ
昨夜からの雨で花達はみなうなだれているが、滴に濡れた花びらは実に艶やかだ。
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まだつぼみも少し残ってる状態の丁度良い時期のようだ。山頂全体での数は少なかったが淡いピンクに癒された。
晴てればここでティーブレイクするはずだったのに実に残念。
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鞍部まで戻り南峰を目指す。登って行く程に左斜面にアカヤシオが登場して来るようになる。瓦を重ねたような登山道、尾根上をアップダウウンして物語山南峰1019m到着(10:25着)
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アカヤシオ・・・上州の人達は「ひとつばな」と呼んでいる。
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・淡い優しいピンクに癒されま~す・・・
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アカヤシオのアップがうまく撮れなかったのが心残りだが充分満喫し、往路を戻る。途中から、行きで歩かなかった本ルート部分に進んで行くが、杉林の単調な九十九折の登山道だったので、間違ったとは言え、 いえ、導かれるように踏み込んでしまったルートの方が結果的には楽しめるものでした。
帰路も数少ないスミレや風景などの写真を撮りながら・・・
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道草をしながらも予定通りの12時ジャスト、夫の待つ駐車場に戻った。お昼は、昨夜頑張って作った「お稲荷さん、他」をまだ咲き残る枝垂桜の下、花びらのじゅうたんの上にシートを敷いて優雅に頂きました。時折花びらがひらひらと…実にドラマチックなランチとなりました。
タチツボスミレ・・・花びらの海に酔う
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<物語山メンベ岩の伝説>
 戦国時代、上杉、北条勢の合戦で追われた北条方の将・多目長定の一行は、財宝を携え山深くに逃げ落ちました。山越え・谷越え、たどり着いたのが、そそり立つ岩峰「メンベ岩」でした。この切り立った断崖には藤蔓が生い茂っており、その蔓を頼りに岩峰を登り切りました。そして追手が登れないように登って来た藤蔓をすべて切り落としました。しかし敵の追手から逃げ切る事は出来たものの、いざ岩峰から下りようと思っても藤蔓をすべて切り落としてしまったので下りる事が出来なくなってしまいました。そして一行は仕方なく最後には腹を決めて切腹して果てました。
 この財宝を目当てにメンベ岩に登って来るものは、必ず墜死の憂き目にあうと言われています。

※メンベ岩は、麺を打つ板のように見える事から地元の人がその名をつけた


 午後からは、南牧村の「三ツ岩岳」(アカヤシオが丁度良い頃・短時間で往復可)を予定していたのですが、大仁田ダムの少し手前で山の木の伐採のための道路通行止めに遭遇し、やむなく中止。(後日村役場に電話して聞いたらこの日だけ通行止めだったとの事、ついてな~い!)夫は心なしか・・・嬉しそう・・・そうです、残るは温泉だけですから・・・上野村の長~い湯の沢トンネルを抜け、塩之沢温泉国民宿舎やまびこ荘に立ち寄り入浴。(入浴料600円) こざっぱりし、下仁田で刺身こんにゃくなどのお土産をGETし、早々と家路に着く。
帰路は、アッシーのはずの夫が助手席となり、なぜかくろすけが運転、
・・・まっ、しゃぁないか、経費はみんな夫が持ってくれましたから・・・

<出会った花達一部>
・マムシソウ                  ・ミヤマキケマン?          ・コガネネコノメソウとヤマエンゴサク
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・マルバスミレ…左(唇弁が尖ってる)と右(尖ってない)は同じ仲間?                               
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・ワチガイソウ                          ・ハシリドコロ
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・エイザンスミレ
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<帰路の風景>
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大好きなアカヤシオ、今年は当たり年かもとの情報に、毎日それぞれの山の開花情報を気にしていた。
毎年、今年こそ花盛りの時に・・・と願っているがなかなか思うようにならないでいた。が、今日は天候は今ひとつでしたが、どうやらちょうど良い時に巡り会わせたようだ。物語山はアカヤシオの木は、そんなに多くは無いようだったが、フレッシュな咲きたてに逢えて気分に浸れた。三ツ岩岳のアカヤシオも是非見たかったのに今回は見逃してしまい実に残念。できればもう一回位アカヤシオ満開の山に行きたいなぁ・・・ 
出会いのすべてに感謝!夫にありがとう! 

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コメント
こんばんは。

物語山、満開のアカヤシオがきれいですね!
アカヤシオは色あいも柔らかく、はかなげな美しさが大好きです・・
わたしたちは、冬枯れの寒い時期に登ったので、
見ることができませんでしたが・・

スミレの写真ですが、右側の写真のスミレはマルバスミレだと思います。
左側のは、写真だけではよくわからないのですが、
たぶん同じマルバスミレだと思われますが・・唇弁が尖っているのが
ちょっと気になりますね。

ネコノメソウの仲間達も小さくて可愛いですね!
わたしたちも、先週末、きれいなハナネコに
やっと会うことができました。
【2014/04/25 23:48】 | ピテカン&カッパ #9GQyiprs | [edit]
ピテカン&カッパ 様

こんばんは。
マルバスミレ・・・嬉しいです。
ご親切に有難うございます。
今も図鑑を見てたところで、いい加減疲れました。i-229

ハナネコノメは、カッパさんの記事でリンクさせて頂いた頃に知りました。
くろすけの今回見つけたものは、花が終わりの頃のようで、
カッパさんが見られたようなきれいなものではなかったですが、
可愛い花ですよね。

【2014/04/26 00:12】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
2時に決まって、4時過ぎに出発ですかぁ~。
行動力と体力がないと、出来ないわざですね。

それにしても、登山路の無い山を、メンベ岩目指
して一人で果敢に歩き回ってしまうとは、驚きです。

昨年は、アカヤシオの花つきが悪いという嘆きを
聞きましたが、今年は当たり年のようで、綺麗に
咲きそろっていますね。

我が家では、まだまだスキー、スキーとうるさい
まっ黒な夫がいます(笑)。

【2014/04/27 12:08】 | snowdrop #- | [edit]
アカヤシオ綺麗ですね。
こんなに花の山とはビックリです。
道なき尾根を歩きまわるとはくろすけさんらしい。
物語山は場所は分かっていますが歩いたことがなくご質問には答えられません。
【2014/04/27 14:26】 | yamasanpo #- | [edit]
snowdrop 様

夫が急に一緒に行くと言い出したので、
主婦業が終わった後で変更先を悩みながら決めたのでこんな時間になってしまいました。
夫はすでに休んでいたので、睡眠不足はくろすけだけですが、
行動力があると言うよりは、働いているので、限られたお休みしかないので、
お花が今がいいと知れば、何が何でも決行・・・したくなります。

始めからメンベ岩を目指し道なき道を行ったわけではなく、
くろすけのうっかりで最初から間違ったコースに入り込み、
間違っていると言う自覚もできずでの結果です。
このロープを越えてはいけないのだと確かに脳みそでは認知したはずなのに、
ほんとに何かに導かれるように入り込んで行ってしまったのです。
こういう行為は非情に危険な可能性もはらんでいるわけですから、
自分の軽率さを露呈したようなものです・・・恥ずかしい i-229
今回は何事も起きませんでしたが、しっかり反省致しました。
【2014/04/27 19:44】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
yamasanpo 様

アカヤシオが調度良い時期のようでしたのでラッキーでしたが、
できれば三ツ岩岳のアカヤシオも見てきたかったですね。
物語山よりずっとアカヤシオが多いようですので・・・
物語山はアカヤシオが山頂付近にあるだけで
それ以外の花はほとんど少なかったです。
スミレもポツンポツン程度でしたから・・・

今回くろすけのうっかりで思わぬ所に行っちゃいましたが、
今度行く機会があれば、是非しっかりとメンベ岩目指したいですね。
【2014/04/27 20:07】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
これって目の毒です。
連チャンの休日出勤で,
転勤後,山に登るヒマがなくて・・・。
5月も休みは5日のこどもの日だけ。
登りたいな~~~。
【2014/04/28 18:18】 | 次席家老 #aYn/cR1c | [edit]
次席家老 様

こどもの日、お天気が良かったら是非近くの山へお出かけ下さ~い。
山は身体は疲れますが、心が浄化されます。
満足の度合いによって、いい人でいられる時間が長くなります。
仕事の活力に、心身のパワーアップに山はお薦めで~す。i-278

くろすけも多忙で、
皆様のブログにお邪魔する時間がなかなか取れません。<m(_ _)m>
【2014/04/28 20:20】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
まっ黒くろすけ さん、

 こんばんは。

 物語山を楽しまれましたね。
 物語? かわった山名です。
 登る山の歴史や物語を頭の中に入れて訪れると楽しみ方が
 倍増します。
 メンベ岩の伝説、面白いです。
 
 それにしても、くろすけさんのフィールドには面白い山容
 の山が多いですね。

六甲山探検隊
 
【2014/04/29 20:58】 | 六甲山探検隊 #- | [edit]
六甲山探検隊 様

お早うございます。

面白い名前につられて、
お店に入ったり、物を買ったり、その地に行ったり、
そして山も選んだりすることも結構あります。
ネーミング・・・日本語の漢字は面白いですね。
お茶目なのや、洒落たのも大好きです。
・・・ちょっと脱線しました・・・i-229

【2014/04/30 08:15】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]












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