聖岳~光岳縦走(南アルプス) 5日目(最終日)

 2014-08-13
2014.8/2(土)晴 単独
 光岳小屋4:50…7:02易老岳…10:56易老渡(登山口)11:00(タクシー)-12:30平岡(入浴)(電車)13:38-14:42飯田(高速バス)15:04-19:45新宿-自宅

 3:45起床。朝食(蟹雑炊とハムとミルクティー)をとり、4:30には出発するつもりで小屋の外に出た。
オッ、オ~~ッ、何と素晴らしい夜明けのシーン・・・。
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・静寂の中に繰り広げられる光りと雲のドラマチックシーン・・・
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・不動の峰々が眠りから覚めて行く・・・
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・暫し動けず夜明けのセレモニーに魅入る・・・
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イザルガ岳方面からご来光の様なので、やはり4時には出発してイザルガ岳山頂から360度の大展望の中でこのセレモニーを迎えればよかったと少し後悔した。・・・ご来光まで居られず心残りもあるが、4:50あらためて出発とする。今日は下山口の易老渡まで5時間40分の行程だ。タクシーは11時で予約してある。靴擦れの状態は最悪であるが約6時間で何とか歩ききらなければならない、予定より大分出発が遅れてしまったが、とにかく前進あるのみ・・・   
 易老岳の分岐までは往路を戻る。センジケ原でご来光を迎える・・・朝の誕生だ!
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静高平から谷筋に下りる手前で、中央アルプスとモルゲンロートに染まり始めた御嶽山(左)が浮かび上がっていた。これまた今回の縦走路の中で一番鮮明だ。やっぱ感動しちゃうな・・・。(写真では不鮮明ですが・・・
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昨日泣かされたゴーロの谷筋を下りて行く。昨日は負傷兵のように歯を食いしばりながら一歩一歩上がって来たのに、まだ歩き始めだし下りのせいか踵の靴擦れもそんなに辛くなく降りて行ける。こんなだったかな…と思うほど時間も短く感じた。シラビソノの樹林帯や泥濘を抜け、三吉ガレまでやって来た。ここからの展望は更に西側が開け、恵那山(左)から中央アルプスまでの山並みが眺望できる。ここでも昨日よりはっきりくっきりだ・・・。
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易老岳分岐に7:02到着。前日に光岳小屋に泊まらずに、茶臼小屋から光岳をピストンする人が多い(下山口:易老渡からの交通がないからと思われる)のだが、くろすけは同じ所を戻るのはあまり好きではないのでタクシー代は掛かってしまうが、片道分ならしゃぁないか・・・と別ルートを選んだ。どんな結果となるかは歩いてみないと分らない・・・ んな訳で、水分補給し、気も引き締めいよいよ易老渡を目指す。7:05 
・7:15 シラビソの樹林を下って行く。             ・7:20 木の根っこの絡んだ登山道
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・7:24 大きな岩場をトラバースして行く。
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馬の背と言われる尾根を通過、 ↴↴   8:31平らな広場を通過、
・8:20 立ち枯れの空間より空を仰ぐ・・・ ↗↗     ☇☇・9:10こんな激下りが続く・・・(靴擦れもちょっと辛くなってきた)
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・9:18 木立が美しい天然檜林
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・9:43 小さな鞍部?(大木有り)・・・
これより延々と激下りが続く。今日は土曜日なので、結構たくさんの登山者とすれ違う。下りながらここは上りに使いたくないなぁ・・・と ・・・今日は蒸し暑く下りでも汗をかき喉が渇く。結構水分も補給しているが、ポカリ系でない何やら甘い飲み物が飲みたくなった。朝作ったココアの事を思い出し、グイグイと飲み干す。ほろ苦さと甘味が丁度良く、脳みそにまで浸みこむようだ。まるで精力剤を呑んだように元気になり、靴擦れは痛いが頑張って踏ん張りながら急下降を行く。大木のあった鞍部から50分程で下山口との事だが、10:21面平⑤の表示の所までやって来た。100m単位で表示が付けられてるのだろうか・・・ここからが意外と長く感じられた。靴擦れの痛みは昨日程ではなくなったが、ちょっとした拍子に痛みが走る。うんざりしながらも、もう少しだ頑張れと自分に声を出してエールを送りながら、踏ん張って降りて行く。
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面平②を過ぎた頃だろうか、前方に白いワイシャツ姿の年輩の方がしゃがんでいる。・・・もしや、タクシーの運転手さん、会釈し声を掛けると、その通り・・・先に下山した人達から単独の女の人が「足が痛い」と言っていたと聞き、心配になって途中まで迎えに来てくれたのだ。話をしながらエンヤコラ、頑張って先頭になり歩いていると、 キャァ~、ヘ、ヘビが・・・突然登山道を横切った。「マムシだ・・・」運転手さん、傍らの石を素早くヘビの頭に数回叩きつけ果敢にもやっつけてしまった。どうするのかと思いきや、持ち帰り、皮は干して粉にし漢方に、身はかば焼きにして食べるとの事。「山うなぎ」とも呼ばれ絶品だとか・・・。 今日の車には瓶を積んでないので、生きたまま持って帰れないのが残念とも言っていた。・・・所で、そうそう、土砂崩れの事を聞いてみた。(昨夜、小屋でもう通れるようになったから大丈夫と聞いてはいたが・・・)今回の雨での土砂崩れは、いつも起きてる場所とかで、いつ遭遇しても大丈夫なように、車にスコップとか必要な物はいつも積んでいるんだそうな・・・。東京の人はこれ位の事で驚いているが、今回の程度は全然大したことがないとの事でした・・・ とにかくよかった。
・ノックアウトされたマムシ
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何やかやおしゃべりしながら下りて来たら、目の前に橋が・・・これを渡ったらゴールだ!ヨレヨレのくろすけで~す。
橋を渡り下山口10:56到着   良く頑張りました。お疲れ様でした。
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駐車場手前に滝のように岩壁から水が流れ落ちていた。運転手さんに待ってもらい、登山靴・靴下を脱ぎ、火照った足を冷やす。靴擦れの跡は超悲惨・・・バンドエイドはずれ込み剥がれ、真っ赤にただれた皮膚に血が滲んでいる。患部を冷水に当てると、んぎゃぁ~ し、しみる~、 痛~い!
これは???・・・ヨモギで~す。
・ヨモギをもんだものを踵(患部)に当てています。
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運転手さんがいつの間にかよもぎを取ってきてもんで、車に乗ったくろすけに「ハイ、これを当てておくといいよ・・」と、何て気の付く優しく親切な方なんでしょう・・・またまた感動です!
よもぎには、殺菌・保湿・止血など様々な効能があるんだとか・・・

易老渡からJR平岡の駅(長野県飯田市)まで約1時間半タクシーでドライブ。景色を楽しみながら、運転手さんとは色んな話をし、道中退屈しませんでした。途中で日本の秘境100選「日本のチロル」と言われている遠山郷・下栗の里の風景を「前が岩」と言うビューポイントで見せてくれました。いつか紅葉の頃に来てみたいと思っていた場所なので、これまたラッキー!
・左下に見えるのは遠山川
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・谷底に向かって標高800m~1100mの間に耕地や民家が点在する里
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あっという間に街中に入り、平岡駅の2階のスロープへ12:30ジャスト到着。素晴らしい、くろすけの予定通り!
運転手さんはマムシのお土産が出来たと言ってタクシー代も少しおまけしてくれて13000円で済んだ。何から何までとっても優しく親切な方でした。あらためて感謝致します。有難うございました。
JR平岡駅は、ふれあいステーション龍泉閣の中にあり、1階レストラン・2階が駅・3階宿泊施設、4階に小さいながらも温泉があり(入浴代300円)、超便利!

今日はお疲れ様で、生ビールを1杯頂く・・・トマトサラダも付けて・・・
・めっちゃ、うま!の定食。(天竜村で採れたジャンボなナス(約20㌢)を揚げ、甘辛の肉味噌がかかっている)
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13:38発の飯田行きの電車に乗らなければならないので、入浴は少し慌ただしくなってしまったが、それでも4日間の汗を流しさっぱりする事が出来、疲れも少しはとれ、身体が楽になった。
飯田駅までは約1時間ちょっと・・・天竜川や山々を眺めたり、中々の楽しめるローカル線でした。
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飯田駅からは相変わらず経費節約で、高速バス。15:04発で途中渋滞にぶつかったので新宿には19:45頃着。
電車を乗り継ぎ、自宅に無事ご帰還!・・・と相成りました。

 天気に恵まれ「聖岳~光岳縦走」は南アルプスの奥深さをあらためて感じる充実の4泊5日の山旅となった。
聖岳は聖沢をへつって入山したことから「へずる」が転じて「ひじり」になった・・・他諸説あるらしいが、遠くから見ると聖なる山にふさわしく風格と貫録があった。
光岳ではニョホウランは探せなかったが、聖岳で偶然見つける事が出来たのでラッキーだった。気になる光石はもう少し基部の方を探検してみたかったなぁ・・・でも「ミステリアスな白い岩峰」お気に入りとなりました。
そして今回の山旅、靴擦れで泣くなんて想定外でしたが、終わって見ると辛かった事より、やり遂げた満足感と様々なHAPPYな出会いに感謝するばかりです。5日間留守にして不自由をかけた家族にもあらためて感謝です! 

※訪問して下さる皆様へ
やっと何とか最終日のアップにこぎつけました。
お転婆おばさんの「聖岳~光岳縦走」、相変わらずまとめるのが下手ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
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コメント
素晴らしい山旅でしたね。
初日から通して5日目まで見入ってしまいました。
凄いの一言です。
くろすけさんのパワーが感じられるものでした。
参考となりました。
【2014/08/14 08:25】 | yamasanpo #- | [edit]
靴擦れだったのですか~!毎日読むたびに
自分の足が痛むようでした。

ずっと昔、若かった頃のことですが、所属していた
山岳会の山行で、意識が朦朧とするほど疲れながら
歩いたことが何回もあります。
夫からは、なぜそんな山登りをしてきたの?と良く
聞かれますが、その頃は、行きたい思いのほうが強
くてそれが苦にならなかったからだと、今思います。

くろすけさんの頑張りに驚きですが、単独の女性の
方が何人もいることにも、驚いてしまいます。

このパワーで、次はどこにお出かけですか?



【2014/08/14 11:30】 | snow drop #- | [edit]
yamasanpo さんへ

大分レポが遅れてしまいましたが、読んで頂き有難うございます。
くろすけよりスゴイ人達はたくさんいます。
くろすけは特別健脚な訳でもなく、取柄は好奇心と冒険心、
そしてまだ何とか残ってるチャレンジャーな気持ちに揺り動かされていつも頑張ってしまいます。

今回の山旅、本当に天候に恵まれ良い思い出をたくさん刻むことが出来ました。
全てに感謝です!
【2014/08/14 18:30】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
snow drop さんへ

靴擦れだなんてお恥ずかしい限りです。
試し履きの重要性、あらためて重要だと猛省致しました。

単独の女性は珍しくもないですが、皆さんパワフルで凄い方ばかりで圧倒されます。
共通点はみな山が大好き、自然が大好きなことです。
くろすけも、山のようにいつまでも熱く思えるものをこれまでの人生の中で持ったことがありません。
山は永遠の恋人です!i-278

8/17~18で久し振りに娘と一緒に鳳凰三山に行く予定です。
【2014/08/14 18:40】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
こんにちは。
4泊5日の山旅、お疲れ様でした!
5日間眩しい太陽と、青空!・・すばらしいお天気でしたね!
夏のお山はやっぱりお天気が良いのが一番ですね~
わたしたちは、残念ながら霧と風の山歩きになってしまって・・

それにしてもくろすけさんの頑張りには脱帽!
踵の酷い靴ずれにもメゲずに歩き通したのは、すごいの一言・・
カッパだったらとっとと下山です~
ほんとにお山が好きなのですね!!

数々のお花達との出会い、夜明けのすばらしさ、樹林の静寂、
お山の魅力が一気に伝わってくるレポに感動です!

この時期の鳳凰三山は、タカネビランジとホウオウシャジンがきれいですよ~
お嬢さんと一緒の山旅、楽しんで来て下さいね!
【2014/08/16 13:55】 | ピテカン&カッパ #9GQyiprs | [edit]
こんにちは。

凄くは決してないのですが、
行きたい山がいっぱいありすぎるので、年齢を考えると、
もう再挑戦とかは無理かと思うとつい頑張っちゃったりしています。
渦中辛い時は、どうしてこんな選択をしてしまったんだろう…なんて思う事もありますが、
終わって見れば、辛い事失敗したことも笑い話となり、楽しさだけが残ります。
山には(自然)それだけの魅力がありますね。

娘とは1月以来ですが、タフな娘と今回はどんな山旅になるか楽しみです・・・i-278

【2014/08/16 17:56】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
こんばんは
いっぱい楽しませていただきました。
素晴らしい景色、単独の登山の方も結構いらっしゃることも
初めて知りました。パワフルな方は少なくないのですね。
でもなにより一番ドキドキだったのは初日からのまっ黒くろすけさんの
靴擦れ。。。もうほんとにドキドキでした(TT.TT)
よく頑張りましたよ〜m(__)m
【2014/08/19 19:14】 | ふんわり #- | [edit]
ふんわり さんへ

こんばんは。
靴擦れ・・・こんな痛いもんだとは、
なってみないとわからないもんです・・・i-229
歩くのが基本の山登りで、靴擦れは致命的でした。
が、もう2度と来れないかもしれない・・・と言う思いだけで、
頑張ってしまいました。
でも頑張った甲斐あって、靴擦れでの辛かった事は、
他の数々の素晴らしい出会いで消却されてしまいました。
辛いことに遭遇しても、もう二度々行きたくない・・・と思わないのが山です。
下界に下りてくると、もう次の山を考えている自分が居ます。i-278
【2014/08/19 20:05】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
5日間の山旅、お疲れ様でした
靴ずれ、大変だったでしょうに
相変わらずのパワフルなくろすけさんに
あらためて脱帽です

それにつけても
いつもながらの絶景の連続でしたが
最終日5日目の、
くろすけさん曰く
‘静寂の中に繰り広げられる光りと雲のドラマチックシーン’
本当に圧巻でしたね。。。

くろすけさんが感じたであろう空気の
何万分の一かでも感じられないものかと
しばし見入っておりました…が

やっぱり、これは実際に苦労して登った者だけが味わえる
至福のひと時…ですよね(*^_^*)
【2014/08/19 23:41】 | 森のくまくん #- | [edit]
森のくまくん さんへ

お早うございます。
娘と行った山旅をまとめようとパソコンに向かいましたが、
気がつくと寝てしまっていました。
最近はこのパターンばかり・・・年を感じます。
頑張れるうちにハードな山はこなしておこうと思ってますが、
いつまでできることやら・・・i-229

実際に苦労して登った者だけが味わえる絶景や花達を求めて
そして到達するまでのワクワクやドキドキを求めて、
これからも山旅はING・・・山姥街道まっしぐら・・・のくろすけでありま~す。i-278
【2014/08/20 05:36】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説」で検索できます。一度訪問してみて下さい。
【2014/08/27 11:05】 | 鬼藤千春の小説 #g.qUwJtQ | [edit]
鬼藤千春の小説 様

ご訪問有難うございます。
只今貴ブログお邪魔させて頂きました。
身近な話題~小説の世界まで幅広い内容ですね。
参考になりました。ありがとうございます。
【2014/08/27 13:50】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]












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