魔の山(谷川岳)で学ぶいろいろ

 2012-07-23
 谷川岳は、2007.8月S社のツァーで山頂(トマの耳とオキの耳)を踏む。素晴らしい天候だったが、生まれて初めて「バテル」という事を知る。盆休みの初日で大渋滞に巻込まれ、天神平に着いたのは昼頃、山頂をどうしても踏みたい人はガイドの後についてきて下さいとの事でスタート。猛暑の中、初っ端からかなりのスピードでグングン登って行く。くろすけは途中で苦しくなり、やばいことに・・・。ガイドに申し出、列から離れ休憩をとる。程なく回復し、マイペースで山頂へ。下山も集合時間にはゆとりで戻れた。この時自分のペース配分なるものを知る。いきなり速いスピードで歩き続けると直ぐにバテテしまうタイプだったのだ。それとガイドについて行った10数人の人達はくろすけよりも年上の方達がほとんど、なのに・・・まだまだくろすけは修行が足りん!・・・足腰の強さも持久力も・・・と自身を顧みたのでありました。 それから3年後の2010.7月大分逞しくなったかと M社の馬蹄形縦走に申込む。高速を走ってる途中で、ふとある事に気がつく。もしや・・を忘れたのでは・・・。くろすけ前代未聞の忘れもの・・・雨具。晴れてても山は雨具持参は常識なのに・・・トホホホッ!余分に持ってる人などいるはずもなく、天候急変が珍しくもない谷川岳だ、迷惑をかけるのもみじめな思いをするのも嫌だったので、トイレ休憩時のSAで降りた。全くもって恥ずかしい話である。夫には頭を下げて迎えに来てもらった。これまた、準備はゆとりを持って、最終チェックもれずに!・・・と猛省したのでありました。 ・・・と、いろいろ曰くのある谷川岳ですが、今年こそはと計画を練ったのでありました。

谷川岳馬蹄形縦走+大源太山 
 行きたい山はまだ山ほどあるので これから先何回も行けない事を思うと、尖がりやギザギザが大好きなくろすけは上越のマッターホルンと言われている大源太山も欲張って入れる事にした。馬蹄形を1日でなどという兵もいるが、2日間かけて縦走するのが一般的のようだ。くろすけは大源太を入れて3日間の計画(茂倉と白崩の避難小屋泊)を立てた。

●7/15(日)仕事を終え、家事を済ませ、22:40の電車に乗る。上野を経由して高崎駅に深夜の1:37着。駅のベンチで仮眠するが、一晩中騒音で眠れず。
●7/16(月)晴
結局一睡もできなかったが、パンとコーヒーで朝食を済ませ、朝一番の水上行き6:23発に乗車。水上駅7:26着。
土合の谷川岳ロープウエイ行きのバスは8:25までないので、タクシーで向かう。待合室は祭日とあってそれなりに登山客がいた。往復切符を買う人がほとんどだが、くろすけは片道1200円の切符を買う。本当はもっと早く出発できれば、西黒尾根を登りたかったのだが、この時間では厳しいと判断しあきらめたのだ。
天神平までは約10分ほど。標高が上がるにつれ、今から向かう谷川岳や最終日の笠が岳・朝日岳・白毛門などが視界に入ってくる。お~っ、あそこまで縦走するのか・・・悠然と構える峰々に対峙し、闘志が燃える。
▲谷川岳(トマの耳とオキの耳)  ▲笠ヶ岳 朝日岳 白毛門
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 天神平を8:18出発。ハナニガナの咲く登山道をゆっくりと行く。今回は避難小屋泊まりだが、食糧の他に万が一の事を考えて(小屋が小さく小人数しか泊まれない)テントも持参したのでザックが重い。山ガールや山ボーイ、家族連れなどの登山客も多く、抜きつ抜かれつしながら熊穴沢避難小屋を過ぎ、段々急登になってくる登山道を大汗をかきながら登って行く。天狗の溜り場に9:40着。岩場にギボウシが咲いていた。10分ほど休憩してる間にさっきまであんなに天気が良かったのにガスってきてしまった。肩の小屋の手前の雪渓に10:35着。雪渓から時折吹いてくる涼風が気持ちいい。雪渓の横のガレ場をエンヤコラ登りつめ肩の小屋には10:48着。2007・8月の時と同じ場所で写真を撮り(参考:青い世界)、笹原を少し登るとトマの耳だ。1963m11:00着。山頂は混んでいて順番待ちで記念撮影。周囲の展望もガスがかかったり取れたりで見えたり見えなかったり、太陽も雲に隠れたり、出たりと忙しいが、とにかく日陰がないので超蒸し暑い。
▲ガスが一瞬とれて(左から茂倉岳、一ノ倉岳、オキの耳)
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 谷川岳は双耳峰なので、トマの耳からまた下って登り返す、オキの耳1977m11:24着。こちらも山頂は大賑わい。とんぼがたくさんとんでいる。進行方向右側がガスっていて何も見えない。左側は万太郎山へ続く尾根が見える。ゆっくりもしてられないので、写真を撮ってもらい一ノ倉岳へ向かって出発。蛇紋岩の滑りやすい岩場がずっと続くので足元に神経を使いながら歩を進めて行く。ウスユキソウやウサギギク、テガタチドリなどポツンポツンとまるで退屈しないよう気を使われてるように登場してくる。。鳥居のある浅間神社奥宮まで来ると11:35ピンクのタカネバラが咲いていた。少し先の大きな岩場の裂け目にはダイモンジソウがかっこよく「すご技」で咲いていて思わず魅きつけられた。12:03ノゾキ着。ここから彼の有名な一ノ倉沢の岸壁が見えるはず・・・が、ガスって見えない。ここであんまり暑くて少しバテ気味なので休憩を兼ねて昼食をとる事に。お腹は空いているのだが、水分ばかり取っていたせいか、あまり食べたくない・・・けどシャリバテになっちゃぁまずいしで、無理やり大好きなかぼちゃサラダを1袋食べた。休憩していても風ひとつなくサウナ状態。まいったぁ~、ヒ~。10分位休憩してる間に少しガスが薄くなって一ノ倉沢が見え出した。急峻な岸壁の下の方には雪渓があり、厳しさと山深い感じが伝わってくる。見えたことでちょっとだけ満足しながら、歩を進めると鎖場が出てきた。滑りやすいので慎重に降りると、岩の陰にユキワリソウが咲いていた。いよいよ一ノ倉岳への登りの取りつき。容赦なく照りつける太陽も時々雲の中へ隠れてくれるが、いかんせん無風状態でしんどい。一歩一歩登るほどに気分が悪くなってきて、とうとう我慢しきれずに吐いた。3~4回吐きながらやっとのことで一ノ倉岳1974m12:53着。吐いたことで気分は少し良くなったような気がするが・・・。今日はどうしちゃったんだろう?・・・山をやり始めてからこんなのは初めてだ。・・・睡眠不足でも、もっと暑い中を延々歩いた事もあるのに・・・今まではこんなことは無かった。年なのかなぁ、いやぁ、それともさっき食べたかぼちゃサラダかなぁ・・・色々思いめぐらせながら小休憩後、茂倉岳へ向かう。途中で休憩しているご夫婦に逢うと、やっぱり今日はバテテしまって休憩している所だとのこと。予定は蓬峠まで向かうとの事。色の濃いハクサンコザクラが1輪くろすけを励ますように咲いていた。笹原を行き、茂倉岳1977mには13:30着。フゥ~・・。休憩していると新潟から来たという単独の男の人、抜きつ抜かれつしていた大阪からの男女6人組がやってきた。みな今日土樽に降りる予定との事。いずれもバテテル様子無し。15分ほど休憩後、皆と一緒に本日宿泊予定の避難小屋へ14:00着。避難小屋は情報通りきれいで、水場も小屋から1分程下った所にあり、水も冷たく美味しかった。・・・休憩しながら、心が揺れた。気分は良くなったが、今回のような体調の変化と、今までコースタイムは休憩時間を含めて地図上にのっている参考タイムだったのに、今日は1時間もオーバーしている。・・・2日目、3日目と段々きつくなる今回のコース、それに3日目は天気が悪い予報・・・。
 大阪の男女6人組が小屋を出発した。少し遅れてくろすけも小屋を後にした。・・・初めて弱気になった。
▲一ノ倉岳            ▲茂倉岳避難小屋にて
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 下山コースは、土樽に降りる茂倉新道。矢場ノ頭までは展望のよいアップダウン付の尾根歩き、花も色々結構あり楽しめた。が、ここからが想定外の肉体の疲労度、極限に達してしまった。大小の木の根っこと滑りやすい粘土質の登山道ですっかり足がやられてしまった。過去単独(夏期)で西穂高~ジャンダルム~奥穂高~前穂高縦走、飯豊連峰縦走、塩見岳~北岳縦走、薬師岳~黒部五郎~雲の平縦走などと経験している中で、一番きつかった。よっぽど肉体的に弱っていたのか?小屋を14:30に出発して下山口に着いたのが17:40。これまたコースタイムより1時間のオーバー。・・・下山口のタクシー呼び出しの看板を見つけた瞬間は、まるで砂漠でオアシスを見つけたようなそんな感じだった。タクシーの運転手はとても親切で越後湯沢駅前のお風呂屋さんに横づけしてくれ、荷物まで運んでくれた。
 お風呂に入り(400円)大分よみがえり、19:11発の新幹線に飛び乗り、無事我が家に帰宅した。・・・くろすけ、ちょと慌て気味の決断でしたが、初めての挫折体験となりました。
①体は刻々変化(加齢)していてこの間と同じでないこと
②睡眠不足は最大のマイナス要因だということ
③夏山は特に早朝のスタートでゆとりを・・・とまたまた当たり前のことを再認識致しました。。ジャン

♥出逢った花たち
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▲まだまだ行ってみたい峰々が・・・
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 谷川岳は「魔の山」と言われているが、くろすけにとっても毎回自身を顧みさせてくれる「顧みの山」となった。近い将来雪辱を果たしたい。そして、くろすけらしく無理せず楽しみながら、感動の山旅を続けたい。 
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コメント
大変でしたね。暑い時期の登山は、本当に体力勝負でしょうから、体調不良の時は無理しないに限ると思います。無事に帰れてよかった、よかった。
次回は、万全の態勢で雪辱を果たしてください!
【2012/08/04 22:44】 | 一人静 #- | [edit]
>3日ほどパソコンふれていませんでした。返信遅れすみません。色々反省させられる山ですが、過信禁物だと戒めのメッセージ(サイン)だと受け止めています。先日縦走してきた山近々UPします。今度はいつものくろすけで行ってこれました。またお暇な時に覗いて下さい。
【2012/08/07 17:11】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]












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