爺ヶ岳~針ノ木岳~蓮華岳~七倉岳縦走③

 2012-09-10
▲2012.8/1(水)晴れ 単独
<針ノ木小屋3:33―4:34蓮華岳6:45―10:19北葛岳11:02―12:34七倉岳12:40―12:45船窪小屋(泊)※休憩含む>

 今日もご来光を見るために早起きした・・・と言うよりかくろすけはあまり小屋で眠れない方なので起きてしまっていると言った方が正解かもしれない。まだ星が輝く暗闇の中、ヘッドランプをつけて3:33出発。一足先に小屋を出た単独女性は針ノ木岳に向かった。反対側の蓮華岳に向かうのはこの時間またまたくろすけ一人のようだ。峠からの登りはいきなり急坂だが長くは続かない。蓮華岳の肩とでも呼ぶ地点まで来ると坂はゆるやかになり、夜明け前の刻々と変わりゆく舞台を鑑賞しながら歩を進める。祠のある少し先が山頂だった。蓮華岳山頂4:34着。誰もいない山頂で一人ご来光を待つ、漆黒の闇が徐々に群青色から茜色に変化し、流れる雲は形を変えながら淡いオレンジや淡いピンク色に染まり出していく。雲海の上に浮かぶ大小の峰々がまさに眠りから覚める瞬間だ。太陽が今、金色のひかりを放ってはるか遠くの頂きより顔をのぞかせた。ご来光だ5:55・・・こんな素晴らしい瞬間をもったいなくもくろすけ一人占め。蓮華岳と言う山頂で唯一人、地球始まって以来の森羅万象のひとつを味わいながら、くろすけ精気フル充電です。少し風が出てきたので一枚着こんで、感動に浸りながら朝食。モーニングコーヒーをとっていると、中年の単独女性、山ガール5人組と・・それぞれ入れ替わりでやってきて、ひとしきり写真を撮って小屋へと戻って行った。3番目にやって来たご年配のご夫婦は、少しお話をすると、今日は御主人様の誕生日で、くろすけと同じ船窪小屋を目指すとの事。誕生日をこんな素晴らしい状況の中で迎えられるなんて超HAPPYな事だ。ご主人様は山にもとっても詳しくて、くろすけのわからない山を色々教えて下さった。
△夜明け前
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△夜明け前の富士山と槍・穂高連邦
(微妙な空のグラデーションがなんとも美しい!)

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△夜明け前 左:八ヶ岳 富士山 右:南アルプス
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△ご来光(薄い雲に覆われた大小の峰々が墨絵のように美しい)
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△蓮華岳山頂2798.6m 左は雲海に浮かぶ浅間山
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山頂で初めて見つけたイワギキョウ ・卵型に密集したタカネツメクサ
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 いつまでも見飽きることのない風景に、立ち去り難かったが、気がつけばここはコマクサの大群落地。無数のピンクのコマクサが朝のひかりをあび可憐に咲いている。コマクサの写真を撮りながら、ザレザレの山頂を下ることにする6:45。コマクサは、遠目に見ればきれいだが、やはりここも盛りを過ぎており、きれいな元気のいいのを探すのに時間がかかってしまい(白いコマクサを数株見つけた)、なんとコマクサ大群落の南斜面を下るだけで小一時間もかけてしまった7:40。イカ~ン!
・白(貴重)とピンクのコマクサ(うまく撮れずに悔しい~残念!)
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 さぁ、これからが本日のいや、今回のコースの最大の難所「蓮華の大下り」が待ち受けている本番の始まりだぞ~。
頑張らねば~
 気持ちを入れ替えて、ガレ場を慎重に下って行く。ミヤマムラサキやチシマギキョウ、イワオウギなどの高山植物が岩場にアクロバチックにそして健気に咲いている。くろすけはいつもこんなナチュラルアートに感心し、植物の生命力の強さにあらためて敬服するのだ。
 8:19今までになく急な下りになってきた。いよいよ蓮華の大下りの核心部なのだろう。急峻な岩場の連続で、ちょっと足を置けばズリッと滑る危険地帯が次から次と続く。8:40第一の鎖場に着く。慎重に下って行く、が、次の鎖場が見つからずに、誤って違う所を降りてしまった。これがとんでもない所だとすぐに気が付き、同じ所は超ガレガレで戻るのが困難なので別の所を見当をつけて何とか這い登り戻った。何のことはない戻った場所の目の前に次の鎖場があるではないか。ひぇ~、やれやれ・・・
△蓮華岳南斜面(コマクサの大群落地) △ガレ場の先に北葛岳~七倉岳への稜線
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 やりがいのある長い鎖場を降り切り8:51、鞍部に出、北葛乗越に取りつく。途中で振り返って見ると蓮華の大下りの全容が明らかに・・・山頂より鞍部まで500m以上の恐ろしいと言おうか凄まじいばかりの大岩壁だ、よくもまぁ、あんな所を下って来たもんだとあらためて驚いた。(写真がないのが残念)
ミニピークを二つほど超え、緩いアップダウンを繰り返すと、左側に高瀬ダムが見えてきた。少し先の大きな岩の所で休憩を取る事にした9:29。靴をぬいで神経を使いまくった足を解放した。さわやかな風が心地よく軽食を取りながら気がつくと30分も経ってしまった10:00。足元を整えて出発。10:19北葛岳山頂着。360度の展望に変わりなく(富士山だけが見えなくなっていた)、少しだけ休憩が、あとからきた単独女性と話し込んでまたまた30分も山頂にいてしまった。
△北葛岳から見える針ノ木岳が超かっこいい!
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△北葛岳山頂2551m   △七倉乗越の始まり
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11:02七倉岳に向けて出発。下りの道は要所にワイヤーが掛けられていたり、まだまだ気の抜けない岩稜の登山道だったが、ウスユキソウやミヤマムラサキなどの咲く涼やかなだて樺の林なども出てきて、少しホッとした。七倉乗越に11:40取りつく。急なはしごを登り、やせ尾根を登り、しばらく行くと12:05ムシトリスミレ数株発見!こんな所でお目にかかれるなんて・・・嬉し~い!少々疲れも出てきたところだったので、励まされま~す。このあとまだかいな、まだかいなと歩を進め、七倉岳山頂には12:34着。雲も少し出てきましたが、まだまだ360度の大展望に変わりなし。写真を撮り、5分ほど休憩して、緩やかな道を本日の宿泊地へと向かう。
△険しい道が続く(七倉乗越) ・ムシトリスミレ
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△七倉岳山頂2509m(バックは針ノ木岳~蓮華岳)
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 船窪小屋12:45着。挨拶をして小屋に入ると若いお姉さんが熱いお茶を出してくれ、迎の鐘を小屋のお母さんが鳴らしてくれた。部屋は1階右側の一番端。
 夕食は大変美味しく、食いしん坊のくろすけはご飯のおかわりまでしてしまいました。夕食後の小屋恒例のミーティングとやらでは、ネパールの方がほんのり甘いネパールティーをいれてくださり、CDで小屋のご主人の廃道同然だった針の木谷の道を復活させた記録を見た後、宿泊者の自己紹介などして和やかに過ごした。
蓮華岳から来た人は、くろすけ以外では、単独2人、年配のご夫婦1組、山友1組の6人だけだった。他は、七倉山荘、烏帽子岳の方から来た人たちが7人で、夜はゆとりでゆっくり寝られた。

・船窪小屋のお母さんと一緒に   ・噂どうりのご馳走だ!夕食
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 船窪小屋は収容人数50人、ランプと囲炉裏のあるアッとホームな小屋です。
小屋に来るまでにすれ違った人はたったの3組、壮大なスケールのほんとに静かな山旅を満喫できました。
さぁて明日はもう最終日、良い締めくくりができるよう、今日も早めに休みま~す。



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