那須男鹿山麓/苦土川 井戸沢

 2015-07-16
井戸沢を詰め上げ真っ青な空に吸い込まれる・・・
遮るもののない大展望の稜線を辿れば・・・                
眼下には黄色に染まるキスゲの楽園が待っていた・・・      ※クリックで拡大可    
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2015.7/12(日)晴  

S同好会(Kボス他沢屋課隊4人)

 前日15:30東川口駅にて、M氏の車にピックアップして頂く(Kボス・T氏と合流)。東北自動車道に乗り、途中Y号と連絡を取りながら、黒磯板室で高速を降りる。やっと見つけた唯一のスーパーで、食料を仕込み現地へ。今夜のねぐらは、深山ダムのパーキング。トイレ付だし、テントを張るに良さげな草地もあった。M氏が佐渡で射とめ捌いたと言うあゆの開きに、舌鼓を打ちながら宴は盛り上がる・・・夜空には満天の星・・・明日が期待できそうだ。
22時前にはご就寝・・・天然クーラーの涼風が心地よく、珍しく少し眠れた・・
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 4:30起床。ダムの山上には三日月、東の空はうっすらと朝焼けに染まっている。
朝食後テント撤収し、6時前、ピーカンのもと2台の車で大川林道ゲートへと向かう。ゲートの横には熊出没注意の看板が・・・。ゲートをくぐり、橋を渡り、舗装された林道を行く。Kボスのクマよけの鈴の音が規則正しいリズムを刻んでいる・・・。おしゃべりをしながら約1時間程で三斗小屋宿跡に着く。かつて白湯山信仰の登山口として、また三斗小屋に銅山が開かれた際には精錬が行われ、栄えた所らしい(フムフム、看板を読む)・・・今はすっかり草原と化してしまったが当時を忍ぶものとして常夜灯や石仏、お墓などが残されていた。
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那珂川源流の碑~苦土川に架かるを渡り、すぐに本流に下り進んで行くと井戸沢出合
・※クリックで拡大可
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太陽が調度木々の間から顔を出し、スポットライトを浴びたような美しい朝の光景に心身が浄化される・・・拡大可
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進む方向は伏流しているとかで大小岩のゴ~ロ状、ヤマアジサイヨツバヒヨドリの花が時々登場しては慰めてくれる。丸太で隙間なく組まれた砂防ダムが現れる。                        ※クリックで拡大可
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ダム右岸の丸太の急階段を上る(トラロープ有り)・・・と、上部はコンクリート、どうやら表面だけを丸太で覆っているようだ。ダムの途中から、流木を伝って下に降りる。       
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ゴーロ状にもやっと水流が現れ沢らしくなってきた。最初の滝3mが登場。まるで堰堤の様だ。左側を登る。    
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F1より2~3分程で本日の核心部の滝15mに到着。調度U山岳会の人達が順番で右壁を登っている所だった。滝の水量が多いのか少ないのかわからないが、岩肌を所々で覗かせながら巧みに水流を纏い、着流し、見る角度によってなかなかの粋なお姿の滝だ・・・。岩下のミヤマカラマツソウも何気に取り込んでいい感じ・・・
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いよいよ順番が回って来た。M氏がトップで登り、ロープを出してくれたので、くろすけも安心のもとに4番目に岩に取付く。慎重に慎重に手足を運び、ハングしてる部分も頭上の木を利用して思いの他すんなり登れてホッとした・・・が、八の字のロープを外し移動する時に、更に安全確保のために次の黄色い細いロープに付け替えなくてはいけなかったのに、次のロープの出されてる意味がわからなくて、装着しないで登ってしまい注意を受けた。ごめんなさい!
ほんの目と鼻の先の短い距離でも念には念を入れ用心しないといけないんだと改めて反省と学習をした。     
※クリックで拡大可                             ・上部ハング状への取付きM氏
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・Yさんが登って行く・・・
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背丈以上の笹をかき分けて下り、滝の落ち口上部に出る。ナメ状になった滝の落ち口から覗く景ってどんなかな?ってまたまたデンジャラスな衝動にかられる・・・いけませんね。大人しくいい子に・・・(^^; 
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これより、様々な形態の滝を楽しみながら登って行く・・・
まず傾斜の緩い7m滝  ※拡大可              ・流木がプラスされた4m滝  ※拡大可
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狭いゴーロ状を進み・・・                     ・10mナメ斜瀑、 
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10mすだれ状   ※拡大可               ・クラゲ状にも見えるよ(^^♪  ※拡大可 
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10m斜瀑逆くの字(右岸を登る)※拡大可         ・ブロック状岩の間を登って行く・・・※拡大可 
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・スラブ状を登る・・・拡大可                 ・上から見た所・・・拡大可
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右岸に巨大なキノコ状の残雪が現れる。まだ雪が消えて間もないのか、 岩には所々枯れ草がへばりついてたりして絵的にはちょと残念な部分もあった。  ※拡大可 
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茶色の石を重ねたような階段状の10m滝の前で休憩。滝の彼方には真っ青な空の下に山の稜線も見えてきた。
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                                    ・赤ヘルが毎度決まりません・・・
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ふと草地に目をやれば咲き始めたばかりのシナノキンバイの黄色い花が元気いっぱいほころんでいる。
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階段状の滝は上部で苔で滑りやすい部分、ホールドが見つけにくい部分があってT氏がすかさずロープを出してくれ助かる。
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真夏を思わせる好天気の中、遡行ing・・。
6m滝   ※拡大可                      ・階段状のナメ床
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5m滝(斜め階段付で面白!)   ※拡大可        ・シナノキンバイ
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沢幅も狭くなり、段差のあるナメを進んで行くとオオバキスミレ発見!別に珍しくもない花だが何だか嬉しいな・・・
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5m二段の滝を登り、振り返れば遠方に・・・お~沼原湿原のプールの様な調整池が見えて来た。
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ヤグルマソウの元気な葉っぱやタニウツギのピンクの花を見ながら、水流も少なくなった岩々状を登り詰めて行くと二股に。
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右を行き更に登り詰めて行くとまたまた二股・・・と、ここで我らのリーダーKボスの野性の感が目覚め、右岸にウド畑発見!M氏とくろすけも加わって収穫に燃える!お蔭様で家族へのお土産ができました。(*^^*)
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ニッコウキスゲの花ががポツンポツンと登場し始めた。狭くなった沢幅を覆うかのような斜瀑、さらにトイ状の細いが勢いのある流れと様相も段々変わって来る。
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そして最後は何とスノーブリッジが…こんなところでお目にかかれるなんて想定外、なんか冒険チックで楽しいな
残雪はまだしっかり層になって残っている・・・各拡大可 スノーブリッジをくぐり、汚れきった残雪地帯を行く・・・
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ガレガレをジリジリと肌に焼きつく日差しを浴びながら源頭めざし進んで行く。振り返れば今度は、調整池の下の方には深山ダム、そして左端には赤くザレた那須岳(茶臼岳)が姿を見せ始めた。    ※拡大可
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山の稜線はもう少しのようだが、なかなか近づいてくれない。水流も消え、ひたすらガレ場の源頭を詰める。途中で落石を避けるため、笹原にトラバース。残念ながら踏み跡なし・・・。
喘ぎながら笹原をかき分け進む。先頭はすでに真っ青な空に吸い込まれて行った・・・。
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やっと登山道に抜けた・・・登山道からは360度の大展望、三本槍を始め茶臼岳、至仏山・燧ケ岳・飯豊連峰など展望をほしいままに・・・たくさんのトンボが夏空をエンジョイしている・・。
M氏が残雪で冷やしたビールを皆のカップに注ぐ・・・乾杯!・・・ギンギンに冷えた琥珀の媚薬が脳幹を突きぬけ五臓六腑にしみわたる・・・激ウマ!・・・至福のひと時・・・稜線を渡る風が小さな夢を紡いでいく・・・
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流石山(1813m)を目指す・・・(写真中央の丘の様な所)
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登山客で賑わう流石山を後に大峠目指す・・・
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眼下は黄色に染まる別世界・・・
ニッコウキスゲの大群落が爽やかな風に吹かれながら、我ら沢屋課5人隊が来るのを待っていてくれた。
  
※各クリックで拡大可
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キスゲの楽園です・・・※クリックで拡大可
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キスゲの楽園までは、結構な下りの登山道。シャクナゲ・ハクサンフウロ・ウサギギク・ヤマオダマキ・マルバシモツケ・ヨウラクツツジ・大きなアザミ・ハクサンシャジンなど高山植物も次々と登場してきて楽しませてくれる。
下り切った所の大峠で休憩。
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この後少し進んで中ノ沢を下降する予定だったが、近道をと言う事で、大峠を右折して、会津中街道の古道を行く事となる。今では人もほとんど通らないのではと思われる古道は、藪的な所もあったが、道ははっきりしていた。
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沢を3回程渡渉し、今朝歩いて行った川のゴーロを横断、朽ちた表示に従って山側に取付き三斗小屋宿跡を目指す
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大峠より1時間30分程(休憩含む)で宿跡到着。振り返れば先ほど詰め上げて行った井戸沢のガレ場が遥か彼方に白い筋状に見える・・・「頑張ったなぁ~」・・・ちょっぴり感傷に浸ったりしながら往路を戻る。     ※拡大可
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暑さのせいで疲労度が増した事もあって、カラマツ林で最後の休憩をとり、15:30過ぎ駐車場に戻る。
お疲れ様でした。

 帰路、幸の湯温泉(源泉かけ流し700円)で汗を流し、M氏とお別れ、残り4人はY号(T氏運転)にて東川口駅まで送って頂きそれぞれの途に就く。


 梅雨の晴れ間の井戸沢は、明るく開放的な沢だった。
核心部の大滝15m以外は、連続する大小の滝もほぼ直登できとても楽しかった。
初めての野生のウドの収穫、タイムリーだったニッコウキスゲ、会津中街道の古道・歴史跡にちょっぴり思いを馳せたり等・・・幾つものプラスアルファがついた沢旅でした。
Kボス始め沢屋課隊の皆さん、今回も大充実の沢旅有難うございました。感謝! 

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