蓮華温泉~白馬岳~清水岳~雪倉岳~朝日岳縦走④

 2013-08-16
▲2013.8/1(木)強雨時々小雨そして時々止んでを繰り返す
<白馬岳~雪倉岳~朝日岳> 単独
 雨風の音を聞きながらまんじりともせず一夜を明かす。やはり予想どうり天気は悪いようだ。山岳パトロールの人に聞いてみると「雪渓と稜線での強風に気をつけて」との事で、中止にした方が良いとは言われなかったので決行する事に。
簡単に朝食を済ませ、5:23山荘を出発。明け方雨はあがっていたが、ガスってて視界は全くなし。少し風もある。白馬岳山頂を過ぎ、馬の背を超え、三国境(6:11)の分岐を左へ。ザクザクのガレ場をトラバース気味に下り、やがてハイマツ帯の広い尾根を鉱山道の分岐(6:29)を右に見送り鉢ケ岳の鞍部に向かう。これより宿泊先の朝日小屋に到着するまでには、雷鳥に出会ったり、初めての花を含めたくさんの花達(お花畑)にも会えましたが、1回目の雪渓を渡り終える頃から雨がポツポツと降り出し次第に本格的雨となり雪倉岳避難小屋の手前からは強雨(顔に当たると痛い)となってしまいました。途中雨脚が弱くなったり止んだりする事もありましたが、その影響は大でとにかく全部ではもちろんありませんが登山道は滝、川、池と化し、それはそれは過酷なラリーのような山旅となってしまいました。出会った人は三人、出発間もなくに馬の背で追い抜いた男性、アイゼンを外すために立ち寄った避難小屋で泊まっていた栂海新道から来たという男性、そして雪倉岳の手前で出会った唯一朝日小屋から白馬岳に向かう男性、いずれもその一瞬だけで、その時コース上ではくろすけ唯一人のように思えて、まるで孤独なランナーのような心境でした。あとからわかった事ですが、この日宿泊先の朝日小屋のキャンセルは50人近くもあったとの事。そしてこの悪天候の中勇敢?にも、白馬岳から朝日小屋に向かった人はくろすけの他に4組6人(単独男性1人・単独女性1人・夫婦1組・男性二人1組)だけ・・・皆さん無事故で来れてホントに良かったですが、皆さんそれぞれ少しずつ時間がずれて歩いていたんですね。その先頭がくろすけだったという訳で・・・人がいない(見えない)というだけでは精神は不安にはならないのですが、天気が悪いというと「この先どんなアクシデントが待っているのかな」と、くろすけはやはり少し不安になりました。とにかく少しでも早く小屋に着きたい一心でひたすら雨の中歩き続けたのでありました。
以上のような状況で、展望も全く得られず、お花の写真も景色も撮ったものが雨で滲んだものばかりですが、こんな感じだったと伝わればと何とかまとめました。
それでは、ジャ~ン、始まり、始まり~・・・。

 4泊5日の行程中で唯一このコースで今年初の雷鳥に出会えました。4回も出会え、3回目に出会った雷鳥の一匹は頭部が真っ赤でした。調べてみたら繁殖期のオスに現れるものだそうで、メスをもてない「あぶれオス」の肉感は貧弱らしいです。(あぶれオスの言い方・・・受けちゃいました。面白!)雷鳥には過去何度も出会ってるが、今までは全く気が付きませんでした。
・雷鳥のオスの赤い肉冠:右側の雷鳥の頭部、よ~く見て下さい。
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・雪渓は朝日小屋近くのものを含め4か所(各10m~20m位)
最初の雪渓に6:38。赤ガラで目印は引かれているが、ガスっていて雪渓の向う岸が見えないのでどの位距離があるのかわからない事と、傾斜がありツルツルに凍ってる箇所も結構あったので、やはり山岳パトロールの人にアドバイスを受けた通り、最初はアイゼンを着けた。(昨日の旭岳では見通しがきき傾斜も緩やかだったのでノーアイゼンだった)滑り落ちたら、断崖絶壁が待ってるのか何が待ってるのか分からないので、慎重にトラバース。思ったほど長い距離の場所はありませんでしたが、渡り切った先の夏道がわかりにくい所が何か所かあり。今年は雪解けが遅く、雪渓が多いとの事。雪倉岳避難小屋までに雪渓は3か所。

・雪倉岳避難小屋(7:43)
この標柱の場所に来た時に、一瞬ピカ~と光るものを見、朝から雷・・・冗談でしょう・・・話が前後するが、唯一すれ違った男性からも「雷が鳴ってるので気をつけて」と言われ、歩くスピードも若干早まった。結果的には遠雷で済みでしたが・・・。
誰も居ないと思っていた避難小屋、取りあえずノックして入ったらビックリ。薄暗い中に若い男性が一人。栂海から来て昨夜ここに泊まり、昨夜から雨がひどくなり、停滞して居るのだと言う。一瞬くろすけも雨が小降りになるのを待った方がいいのか迷ったが、留まったら動くのが嫌になってしまうタイプなので、アイゼンだけ外し(雨の中アイゼンの装・脱着が大変だったので、またいつ雪渓が出てきてもいいように着けたままだった)10分位で挨拶をし小屋を後にした。強烈な雨は顔に当たると痛いほどだったが、風は全行程中、飛ばされるほどの強いものにはならず助かった。

・2回目の雪渓のスタート地点    ・標柱の傍に避難小屋
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お花畑にコバイケソウ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ニッコウキスゲ、そして登山道脇にはマツムシソウ、タカネバラ、ハクサンシャジン、ミヤマハンショウヅル、クルマユリ、タカネシオガマ、タカネナデシコ、シモツケソウ、ウツボグサ、ミヤマアズマギク、イブキジャコウソウ、カライトソウ・・・etcと、雨でも唯一お花達に救われ、励まされる。
                   ・タカネバラ
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小屋から尾根道をジグザグに登り、
雪倉岳山頂(2610.9m)8:30到着・マルバシモツケ
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(振り返って見れば雪倉岳山頂が、この行程中一番雨・風共に強かった。)山頂からは緩い下りのザレ道の斜面を下りて行く。
マツムシソウはまだ咲き始めでほとんど蕾状態だったが行程中結構多かった。満開のマツムシソウが風に優しく揺れる頃は、どんなに素敵な事かと・・・。
岩尾根を下り、再びザラ道の川状になった所で、
おぉ~、こんな所に・・・
初めて出会ったシロウマアサツキ(右)
(ユリ科:薬味にして使うアサツキの高山型の変種。小さなネギ坊主のような花が可愛い!)
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この川状になった所から急なジグザグ道を一気に下った所がツバメ平・・・かも。だと、この真上に見えるのは燕岩(9:13)なんでしょうかねぇ~?表示がないのでわかりませんが、時間的にはたぶんその場所のように思われますが?
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ここでもミヤマアケボノソウに出会えました。・カラマツソウ
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降り切った所に小さな沢が流れているという事だが、雨のせいで、迫力ある流れだ!この後、何か所もこんな所を横切るはめに。前回の焼石岳の渡渉は、何だか予行演習になってしまった。ひざ下まで潜るなんて所はなかったが、流れの中に足を置く石をどうにか見つけては、慎重に、或は一気に足を運んだり、ジャンプしたり・・・ふぅ~、こういうの好きなほうですが、神経使いました。
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赤男山の巻道に入り、燕岩の不気味な岩崩の下を横切り、樹林帯を抜けると水量豊富な沢に出るとガイドブックには書いてあるが、この辺の事だろうか?・・・。
・岩が崩れたようにも見える所そして、勢いある流れをジャンプして飛び越えるとすぐに木道となる。(10:10)
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しばらくして小桜ケ原の標柱。滑らないように気をつけながら木道を行く。周りには池糖有り。
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雪解け後には小さなミズバショウ・リュウキンカが・・・
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そして小桜ケ原の通り、ハクサンコザクラの群生も
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20分ほど木道を歩くと一旦切れ、ガレ場の登山道が川状態になった所を、今度は石の矢印に沿って登って行く。キヌガサソウももう終盤だがまだ咲いていた。
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どんな展開になるのかと思いきやまた木道に出て、コバイケソウなどの群生地を行く。間もなくに、水平道と朝日岳への分岐に出る。最初は、水平道の方へ向かったのだが、思いのほか残雪がツルツルしていて、神経を使いそうだったし、またアイゼンを出すのも面倒だったので止めた。
           ・水平道のスタート地点
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少し遠回りにはなるが、朝日岳へ直登してから小屋に行くことにした。ガイドブックにはこちら側もお花がたくさんあるように書いてあったので・・・。草払いされたような登山道は、結構な急登だ。やはり水が川のように流れている。鬱蒼とした樹林帯に入った所で、簡単にランチとするが、雨で身体がすっかり冷え切ってるようで寒気がしてきた。肉団子のスープとコーヒーで身体を温め、すぐに出発。
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まだかいな、まだかいなと登って行くと樹林帯が切れ、ミヤマキンポウゲやシナノキンバイの黄色い花道に。前方右手奥には滝らしきものが見えた。地図には滝が出てないので、今日の大量の雨や雪解け水が滝として落ちてるのだろうか。
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ニッコウキスゲもこちら側は咲きたての感じでとてもきれいだ。コバイケソウは斜面によってはまだ穂先が開花してないのもあり、まるでミニコーン畑のようだ。
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雨が止み、ほんの少しだけ展望が得られた。公園のような所に出ると両サイドはハクサンコザクラの群生。そして所々にイワカガミ、ツマトリソウ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリなどが登場。
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ドンドン進めば山頂かと思ったらまだだった。ガレた右斜面は、小さなお花畑になっていて、そこに
シロウマアサツキの白い花が初めて登場してきた。
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                    ・ウメバチソウ
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・寄せ植え風で~す。
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またコバイケソウの咲く木道や池糖が出てきて、いい加減疲れもピークに達した頃、やっと朝日平への表示が出てきた。少し進んだところが朝日岳山頂(2418.3m)だった。(12:40)
ふぅ~、ヤレヤレ。また雨も降ってきて、自分撮りしようと思ったら、風が強くて3度もカメラが吹き飛ばされてしまった。
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展望も得られず残念だが、小屋へはあともう少しだ。頑張らなくっちゃ!長い木道をひたすら下りて行く。ザレた箇所やえぐれた登山道、ミニ雪渓を渡り沢の横を通り過ぎると、やっと水平道との分岐だった。(13:20)ここでやっと水平道側からやってきた単独男性と出会う。
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分岐を過ぎ、緩く登って行くと、一瞬展望が開けたが、瞬く間にガスの中に戻ってしまった。雨で宿泊していた人達が、やっと雨が止んだので散歩に出てきた所に出くわす。登山道の周りはコバイケソウ、ニッコウキスゲ、チングルマ・ハクサンコザクラなどの花が咲いている。
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分岐より10分程で朝日小屋のある朝日平だった。(13:32到着)
やった~!ホントに悪天候の中良く頑張りました。 受付を済ませ、2F205のクロユリの部屋(8人部屋2人)に。雨具などは、乾燥室へ持って行き、急いで濡れて冷え切った身体を拭き着替え、コーヒーなど飲んで温めた。こざっぱりしたら、気持ちよくなったので、相変わらずガスっているが、雨は止んでいるので小屋の外を少し散歩してみた。小屋の前からの木道を辿って行くと雪渓にぶつかった。どの位先まであるのかガスっていてわからなかった。
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夕食は17時。食事が美味しいと評判の小屋。本当にその通り。
(鳥の甘酢あんかけ・ホタルイカの沖漬け・富山おでん・昆布締め・山芋・茶そば・デザート)
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山小屋とは思えない献立内容と心のこめ方にくろすけ大感動し、勿論ご飯のおかわりもして完食!。ごち!美味しかったぁ~・・・。食事のテーブルでは、分岐で出会った単独の男性(京都の方)と部屋では同じく単独女性:連泊するとの事(大阪の方)と軽く雑談する。
 食事の時に小屋の女主から明日の天気の他、それぞれのコースの注意点などアドバイスがあり、有難かった。明日最終日の天気は、雨が降ったり止んだりで今日よりかはまし・・・との情報。
荷物を整理し、20時過ぎ就寝。
少しでも天気が回復し、無事故で帰れる事を願いながら 

          ※その⑤へ続く
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