霞沢岳(上高地) その②

 2013-09-24
▲2013.9/19(木)快晴 単独
<徳本峠小屋4:20…5:20ジャンクションピーク5:36…6:08小さな池…8:06K18:20…K2…8:55霞沢岳9:30…(往路を戻る)…12:19ジャンクションピーク…12:56分岐…13:00分岐…最初の水場(30分休憩)…14:35分岐…14:40明神…15:40上高地BT>
       ※道草撮影が多いので時間は参考になりません。

 相変わらずウトウト程度しか眠れないでいると、すでに3時半前にはもう出発して行った人達がいた。その後4時過ぎにもう一組。くろすけも、昨日山から下りて来た人達にジャンクションピークでご来光が見られると聞いていたので、それに合わせて出発する事にしていた。軽く朝食(パン・味噌汁・コーヒー)を済ませ、4:20出発。(※小屋の朝食は6時~)まだ真っ暗なので、ヘッドランプをつけて、ゆっくりゆっくり登って行く。昨日展望台から少し進んだ所の上高地からの道との合流地点まで歩いてみていたのだが、そこから先はジャンクションピークまでの高度差300mのジグザグの登り坂が始まった。途中で1組(ご夫婦)追い抜く。5時を過ぎるとヘッドランプなしでも歩けるようになり、真っ暗闇から解放されホッとする。傾斜が緩み平坦地を進むと針葉樹におおわれたジャンクションピーク2428mに出た(5:20)
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東側だけが開けていて、八ヶ岳、南アルプス方面との事だが、はっきり確認できない。今朝は山の早朝にしては暖かい方だったので、きりっとした大気の冷え込みがあれば見えるのかもしれない。ミルクティーを飲みながらご来光を待つ。5:30真っ赤な太陽が山の頂より顔を出し、地球の朝が始まった。ちょと大袈裟かな
後から来たご夫婦も何とか間に合ってよかったと喜んでいた。
今日の無事故を祈り、あらためてスタート!
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緩やかな斜面を下りながら10分程すると、南面からは乗鞍岳、その左側には御岳山が見えた(5:49)。天気はいいし、展望もきくしルンルンで歩を進める。おやぁ、何だか白っぽく見えるものが先にあるぞ~。残雪?…まさか?…窪地に近づくとそれは小さな池でした(6:08)。たぶん朝の光線の加減で残雪の様に見えたのでしょう。徳本峠からここまでで約半分の行程です。
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池の片隅には真っ赤に熟したハリブキの実が一際目立っていた。
・ハリブキ
 葉がフキに似て大きく、幹にも葉柄、葉脈にも刺がある。
 全身で他者を拒否しているのに、この強烈な真っ赤な実、自己顕示欲の強いお方だ。
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ここから急峻な小突起、続いて緩やかな起伏と二つの小ピークを越えて、霞沢側にガレがなぎ落ちる小鞍部に6:48着。この手前で昨日出会った若者二人(学生風)にまたもや追い抜かれた。さわやかな若者達だった。あ~ぁ、あの足が欲し~い!
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再び登り始めてお花畑(あざみとトリカブトの花が少しだけ咲き残っていた)の山肌をトラバースし、わずかに急登する。北側には穂高連峰が見えだす
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正面には左から霞沢岳~K2ピーク~K1ピークの急峻にせりあがった山容が大迫力で迫って来た。(7:17)ワクワク!
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潅木帯の斜面越しからみる穂高連峰。ナナカマドの葉っぱがほんの少し色づき始めていた。
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これからいよいよ本コース中の核心ともいうべきK1ピークへの登りに掛かる。右手がスッパリと切れ落ちたガレ場のトラバース(7:35)に続いて、主稜線上に向かって伸びる急峻な溝状(7:45)を、時々ロープに助けられながら穂高を背に登って行く。ヒェ~きっつ~い!
睡眠不足がやっぱきいている。時々休みながら、ゆっくりゆっくり登って行く。頭の上から声がして朝一番で出た3人組の人達が見えた。
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森林限界を超え、笹の斜面を登りきると、そこがK1ピークだった(8:06着)。ふぅ~、取りあえず、第一関門突破!
見事なまでの360度の大パノラマが広がっている。
雲一つない快晴、そして無風。(K1が一番展望が良いとガイドブックには書いてある)

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♦左:笠ヶ岳~抜戸岳、そして穂高連峰
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♦穂高連峰のアップ(西穂高~天狗岩~ジャンダルム~奥穂高~吊尾根~前穂高)
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笠ケ岳から左にターンして
♦焼岳と後方にちょっと薄いですが白山
肉眼でははっきり見えてるんですが、やっぱりカメラの性能が今一。)
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そして焼岳の左方向に、これから向かうK2ピーク(手前の丸い山)
一番左薄い山が御嶽山、その右が霞沢岳、
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展望を楽しんでる間に単独の男性が2人やって来ました。ここから霞沢岳までは、30分という事ですが、も少しかかりそうな気がするのでここいらでK2ピークに向けて出発。ハイマツと岩稜地帯を大きく下り登り返すと以外にも早くK2ピークだった(8:20)。んっ、表示がない!…ので、写真はK2からK1方面を振り返った所をパチリ
(一番右の三角い山がK1ピーク)
 前穂高から右の連なりが常念山脈  
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♦K1ピークをさらにアップで(2人の人が休んでいる)
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K2ピークより、霞沢岳へのうねるようなハイマツの緑の稜線を、展望を楽しみながら行く。時々コケモモやシラタマノキなどが登場。
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尾根筋から東斜面のお花畑(ハクサンフウロやウサギギクの咲き残りが少々)を抜け、短く急登すると、本日の目的地霞沢岳山頂2646mだった(8:55着)
 やった~!  中部山岳の名だたる峰々が四方八方から目に飛び込んでくる。素晴らしい大パノラマだ。
それぞれの嶺の思い出が今走馬灯のように甦えってくる
・・・暫し、至福の時を過ごす。
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♦笠ヶ岳
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♦焼岳(活火山の荒々しい山肌が・・・)
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♦白山
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♦左:御嶽山と中央:乗鞍岳
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♦八ヶ岳
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♦南アルプス
 甲斐駒ヶ岳の左側にちょっとだけ富士山も確認できた。
 嬉し~い!(左側の山の後ろうすい影のような台形)
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ティーブレイクしながらのんびり堪能していたいところだが、バスの時間があるのでもう行かなければいけない。山頂で30分ほど休憩後、(9:30)往路をまたしっかりとこの展望を楽しみながら戻る。
♦K2ピークより、K1ピーク方面を眺める。
吊尾根~前穂高の右側には、常念岳~蝶ケ岳~大滝山への連なりが
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♦K1より足下に上高地の帝国ホテルの赤い屋根が見える。
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K1ピークで、昨日展望台で一緒になったご夫婦と出会い、下って行く途中では小屋でお隣になった二人連れの女性達とすれ違った。
ガレ場など慎重に下りながら、咲き残りの花などもカメラにおさめ
帰りの時間を気にしながらも見残しがないよう注意しながら下山する。
♦何度も足を止めて見てしまう・・・。
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小鞍部を過ぎた緩やかな起伏の所でランチ(11:10~11:25)、小さな池を11:40、ジャンクションピークには12:19着。早朝真っ暗でわからなかった針葉樹林帯を、こんな風景だったのかと確認しながらジグザグに下って行く。疲れているせいなのか帰りの方が距離が長く感じられた。(実際には帰りの方が短時間でずっと早く歩けている)小屋手前の分岐に12:56、次の分岐に13:00と予定通りに下りてこれた。
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ここから上高地バスターミナルまでは約2時間30分。バスは16:15出発でまだ時間的にゆとりがあるので、第1ベンチの水場で休憩する事に。最近毎度の事だが、睡眠不足が祟り、ボディブローのように徐々に効いてきて、身体が重くなって、足はオーバーヒート気味。急遽思いついて、ほてった足を素足になって流れる水で冷やした。超冷たくって気持ちがいい~!余りにも冷たくって長く水につけてられないので、何度か出たり入ったりして、冷やし大根2本完成!もう登山靴ははきたくなかったが、足を冷やした効果はバッチリで、足元壮快!・・・30分程の休憩でいざ出発。足取りが急に軽くなった。途中また、色々道草をしながら河童橋には15:40着。相変わらず、人の多い所だ。穂高の峰を梓川の畔からも一度眺め、バスターミナルに向かう。高速バス(さわやか信州号)は、順調に走り、新宿に20:30頃着。電車を乗り継ぎ、自宅には22時少し前無事ご帰還となる。家族のみんな、2日間ありがとう。そして縁したすべてに感謝!

<出会った花・実(一部)>
・〇〇あざみ      ・マユミ   ・オヤマリンドウ
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・シラタマノキ   ・気の早い紅葉  ・サラシナショウマ
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 上高地の裏山、穂高連峰の隠れた展望台と言われている「霞沢岳」。久々に天候に恵まれ、満ち足りた山行となりました。当日霞沢岳の山頂を踏んだ人は行きと帰りで数えたら16人だったと思います。土日だったらもう少し多いのかもしれませんが、確かに穂高辺りと比べたらず~っと人は少ないです。紅葉の頃に、新島々からのクラッシックルートで徳本峠~霞沢岳と縦走したら、もっと充実感があるかも・・・。静かに大展望を楽しみたい人には、お薦めの山です。
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コメント
素晴らしい。
良いですね~。
参考となりました。
来年にでもクラシックルートから歩いてみようと考えています。
【2013/09/25 13:24】 | yamasanpo #sSHoJftA | [edit]
今回時間が取れず、新島々⇔徳本峠の
クラッシックルートは歩けませんでしたが
新緑か紅葉時に機会があれば是非、、
他の山とくっつけて歩いてみた~いです。
【2013/09/25 19:55】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
すごい!
これぞアルプスって感じ。
ハイジはどこ?
【2013/09/26 09:34】 | 次席家老 #aYn/cR1c | [edit]
ル~ルル~ル、ラッタッタ~・・・
ハイジは残念ながらいませ~ん。i-278
山姥の化身がひと~り、
この山姥の取柄は、少女の心?
いや、少年の心を持った山姥らしいで~す・・・。
【2013/09/26 13:20】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
今回はお天気も良くって
久しぶりハラハラドキドキすることなく
安心して読めました(^-^)

アルプスの山並みホントにきれい!
霞沢岳山頂でのくろすけさん
快晴の青空に負けてないくらいに
晴々としてカッコいかったですよ~~~ o (^0^) o
【2013/09/26 19:27】 | 森のくまくん #- | [edit]
久々の好天で、大展望を満喫しました。
やっぱ天気がいいと何倍も楽しめますね。

くろすけの本体は、遠目が一番・・・。
はっきり、くっきりじゃないのが
美的に安心で~す・・・i-278

【2013/09/26 22:45】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]
まっ黒くろすけさん、

 こんにちは。
 六甲山探検隊と申します。

 霞沢岳は大昔に春の残雪期に登り、登頂を断念した山でした。
 山頂から眺める岳沢は上高地から見上げるそれと又違ってよろしいですね。
 そして白山、御嶽、乗鞍、南アなどの 日本のジャイアンツ!
 素晴らしいです。いいものを見せていただきました。

六甲山探検隊
【2013/12/11 17:49】 | 六甲山探検隊 #- | [edit]
六甲山探検隊様

初めまして。
コメント有難うございます。
お若い時から山をやられてたんですね。
羨ましい限りです。
まっ黒くろすけは、おばさんになってから
山に目覚め、今に至ってますが、
ここ数年は憑りつかれたように単独行が多くなり、
後から振り返ると、若くもないのに、
自身の無鉄砲さや無謀さを反省することしきりです。

カメラがコンデジなので、写真のできは今ひとつで
見たように感じたように撮れていませんが、
山のベテランさんは、山を愛する強い思いがあるゆえに、
素晴らしいものに感じて頂けたのだと思います。
有難うございます。嬉しいです。



【2013/12/11 20:43】 | まっ黒くろすけ #- | [edit]












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